宇宙での極限環境で使われる二酸化炭素除去技術が地上のCO2低減に貢献
希薄CO2濃度を含む空気から直接CO2除去し、宇宙飛行士の活動を支えます
有人宇宙活動における閉鎖環境では、呼吸により排出される二酸化炭素(CO2)を除去し、キャビン内のCO2濃度を基準以下(0.4%以下)に保ち宇宙飛行士の生命維持を支えることが必要です。非常に希薄なCO2濃度の空気から選択的にCO2を取り除くことは、地上での直接空気回収(DAC)と共通の課題があります。工場から排気される30%程度の濃いCO2とは異なり、薄い濃度のCO2を除去するための吸着剤が求められますが、何度も改良を重ねながら、宇宙で実用できる剤の開発が出来ました。
地球でのCO2回収技術への応用によりカーボンニュートラルに貢献
地上でのCO2回収技術を基礎としながら、宇宙での極限環境で使われる技術開発により、将来の有人宇宙探査に向けたシステムの研究開発を行っています。この技術開発を通じて得られたCO2吸着剤などは、地上技術へのフィードバックが図られます。これにより政府レベルで推進されているカーボンニュートラル政策への貢献が期待されます。
Image by JAXA
Image by JAXA
この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標
-
温室効果ガスであるCO2を効率よく除去する技術開発で、温室効果ガスの削減に貢献する
-
温室効果ガスであるCO2を効率よく除去する技術で、地球温暖化の抑制に寄与し、住み続けられる地球環境の維持に貢献する
-
温室効果ガスであるCO2を効率よく除去する技術で、地球温暖化の抑制に貢献する