宇宙の天気を予測し、地上・宇宙インフラ、私たちの暮らしへの影響を正確に把握にする

宇宙の天気をもっと知ろう!

宇宙天気とは太陽活動に応じて変動する宇宙環境の現象のことです。太陽の表面で大爆発が起きると、地球周辺でも大規模な宇宙環境擾乱が発生し、社会や生活に対して影響を及ぼすことがあります。例えば、高エネルギー粒子の増大や電離層の大きな乱れ、地磁気誘導電流の発生等により、航空管制や人工衛星、通信、電力網等、に影響を及ぼすことが懸念されています。

宇宙天気予報の高精度化

太陽圏サイエンスセンターによる、2020年代の太陽圏システム科学を担う太陽観測衛星「ひので」、ジオスペース探査衛星「あらせ」、水星探査衛星「みお」、高感度太陽紫外線分光観測衛星Solar-C(EUVST)を中心とした太陽圏の包括的な観測に基づいた太陽圏システム科学分野(太陽科学,太陽地球惑星系科学分野)の研究、高次データプロセス・データ公開等により、宇宙天気現象の理解向上、宇宙環境の変動メカニズムの解明を図り、宇宙天気予報の精度向上へ貢献する。宇宙天気予報の向上は、地上・宇宙インフラへの影響軽減に必要なことで、安定的な宇宙利用を実現することで、サスティナブルな社会に繫げます。

この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標

  • ・宇宙天気に関わる衛星・探査機による観測、地上観測、数値シミュレーション等を通して宇宙天気現象の理解を向上することにより、宇宙天気予報の精度向上を通して、強靭(レジリエント)なインフラ構築に貢献する。
  • ・太陽圏の総合観測や数値シミュレーションにより宇宙天気現象の基礎情報を提供することで、包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住の実現へ貢献する。
  • ・宇宙環境変動の地球環境の影響の理解を深めることで、地球全体に影響のある気候変動の速やかな把握、影響軽減のための対策立案に貢献する。
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