大型の宇宙ごみ(デブリ)を除去する技術を開発し、宇宙環境を改善。持続可能な宇宙を実現

増え続けている宇宙ゴミ

宇宙ゴミは、地球周回軌道に存在する使用されていない人工物で、役目を終えたロケットや人工衛星、あるいはこれらから分離した破片などの物体のことです。もし宇宙ゴミが人工衛星に衝突すると、部品が故障して人工衛星の機能を喪失させたり、人工衛星を構成する部品が壊れて破片となり新たなスペースデブリを発生させることもあります。
中でも大型のデブリ同士の衝突は数千個もの新たなデブリを発生させる恐れがあり、年間に数体の大型デブリを除去することにより、現状の軌道環境が維持できると予測されています。

赤道上空から見たカタログ物体分布の様子
低軌道、特に高度1,000km以下が混雑している
(地球半径6,378km)
※カタログ物体を点として表示(実際の大きさではない)

大型の宇宙ゴミを除去して、安全な宇宙環境を維持する!

JAXAは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」などで培ってきた接近近傍運用技術を民間移転し、宇宙ゴミ対策の事業化を目指す民間事業者等と連携して新たな市場の創出を目指し、我が国の国際競争力確保に貢献します。

この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標

  • ・接近近傍運用技術を向上し、民間技術者を育成します。
    ・宇宙ゴミ問題の認知と宇宙環境保全の認識・意識を向上します。
  • ・商業ベースのデブリ除去システム構築により、新たな産業振興を目指します。
    ・商業ベースのデブリ除去が進み、社会インフラとして定着することで持続可能な活動となることを目指します。
  • ・持続可能な宇宙活動の醸成により豊かで便利な社会を維持します。
    ・新たな宇宙ゴミの発生を防ぎ、宇宙環境を保全します。
  • JAXAの技術や経験を普及させることで人類社会に貢献します。
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