地球観測衛星で海氷を観測し、地球温暖化対策や船舶の安全に貢献

海面上昇や地球全体の温暖化が加速

地球温暖化の進行によって、海氷や氷河が溶けて海水に流れ込むことで、海面上昇や生態系の破壊、地球全体の温暖化の加速化など、様々な問題が発生すると考えられています。また、北極圏が温暖化することにより、温室効果ガスであるメタンガスが海底から流出することなども懸念されています。
一方で、氷が溶けることで、これまで通れなかったルートを船を通ることができるため、目的地に早く着くことで燃料を削減し、CO2削減につなげようとする動きもあります。

地球観測衛星で海氷の状態を観測!

JAXAでは、水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)や気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)などによって観測された海氷のデータを公開しています。北極海の海氷面積は地球温暖化の影響を表す重要な指標として用いられている重要なデータです。
また、衛星から広域を観測することで、北極海全域の海氷を観測する活動を行っています。毎年冬にはオホーツク海沿岸に着岸する流氷の様子も捉えています。
近年では、北極海の海氷が減少することによる北極海航路の利用が注目されており、船舶の安全を守るためのデータとしても用いられています。

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北極域海氷イメージ

この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標

  • 地球温暖化に重要な影響を与える海氷を観測することで、気候変動の理解、対策に貢献します。
  • 海氷に関する情報を提供することで、極域航行支援に貢献します。
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