宇宙から森林変化を監視し、豊かな熱帯の管理を目指す
世界で熱帯雨林が減少中
熱帯雨林は「地球の肺」とも呼ばれ、地球温暖化の原因である二酸化炭素の重要な吸収源です。しかし、プランテーションや開発のために、熱帯雨林や森林が伐採され、1分毎にサッカー場18面分もの熱帯雨林が消失しているとされています。世界の森林面積は1990-2020年の30年間で1億7800万ha(日本の国土面積の約5倍)が減少しました。これにより、動植物が絶滅したり、生物多様性が失われたり、地球規模での気候変動等に繋がることが懸念されています。

JJ-FASTにより森林減少や伐採を早期に捉える!
JAXAは、国際協力機構(JICA)とともに、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を用いて78か国の熱帯林の伐採・変化の状況をモニタリングし、インターネットにアクセスできる環境であれば誰でも手軽に伐採状況を確認することができる「JICA-JAXA熱帯雨林早期警戒システム(JJ-FAST)」サービスを提供しています。この情報に基づき、各国が実施する違法伐採の取り締まり等の対策を支援し、森林減少を抑制することで、気候変動対策や生物多様性の保全に貢献しています。
