地球観測衛星による海洋環境、海上活動の把握
船舶の安全の確保と海洋汚染の防止
船舶の事故等に伴う油流出は、沿岸域や海洋生物などの生態系、海洋資源、海洋環境等に大きな影響をもたらしますので、被害軽減のために情報を迅速に把握することが重要です。
海洋環境の把握や水産資源の保全・持続可能な利用に貢献
JAXAでは、海上保安庁が運用する「海洋状況表示システム」(海しる)※に、衛星データによるさまざまな海洋に関するデータをリアルタイムに提供し、データ利用に関する技術協力も行うことで、海上安全や海洋環境の保全や極域航行支援等にも貢献しています。
また、油流出のように広い領域に影響をもたらす災害に対して、地球観測衛星(合成開口レーダ)で観測を行うことにより全容を把握し、その情報を迅速に関係機関に提供することにより、現地の油防除作業、環境分野の支援活動等を支援し、被害の低減に貢献します。
※国や関係機関の様々な海洋情報・データを集約し、地図上で重ね合わせて表示できるようにした情報サービス

この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標
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・海面水温等の衛星データを海洋モデルに同化することで海洋の短期予測精度を向上させるなどの活動を通じて、海洋の保全(海上油流出などの海洋汚染の防止、不審船観測等)・漁場予測/管理(過剰漁業や破壊的な漁業慣行の終了)や極域航行支援に貢献します。