多様なプレイヤーとの国際協力パートナーシップを推進し、SDGsの達成及び社会経済発展に貢献する

多様なプレイヤーと国際協力パートナーシップを構築し、宇宙(空間)を利用した社会経済発展を目指す

SDGs各目標の達成には、科学技術の力が不可欠とされており、宇宙航空研究開発技術もその貢献が高く期待される分野です。宇宙航空研究開発技術を用いた宇宙空間の利用のため、各国では様々なプレイヤーが参画しつつあります。JAXAは、この多様なプレイヤーとパートナーシップを構築して、両国の社会経済発展を目指します。

partnership

JAXAが培ってきた国際協力パートナーシップの力で、宇宙空間の利用に向けて共感してくれるプレイヤーと宇宙開発・社会経済発展を推進する。

JAXAはアジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)で採択され、SDGs達成にも貢献する名古屋ビジョンの4つの目標(①広範な地上課題の解決の推進、②人材育成や科学技術力の向上、③地域の共通課題に対する政策実施能力の向上、④地域のニュープレイヤーの参画促進と多様な連携の推進)の実現を目指した事業を展開しています。

aprsaf

この取り組みを通じて貢献可能なSDGsの目標

  • 月面探査等にかかる技術を実証し、再生可能エネルギーの利用や資源の効率利用・環境配慮につながる技術として、将来の産業と技術革新の基盤づくりに貢献します。
  • APRSAFの枠組みを通じ、アジア太平洋地域の国々との宇宙を通じた協力関係維持及び促進に貢献しています。農地監視や大気環境監視における衛星データ利用の今後の南・東南アジア地域への展開は、当該地域における社会及び経済の発展に資することを目指し。宇宙人材育成プログラム(JJ-NeST)や宇宙法制イニシアティブ(NSLI)を通じ、宇宙航空に資する人材のキャパシティビルディングをも推進しています。
  • 独立行政法人国際協力機構(JICA)と連携した宇宙人材育成プログラム(JJ-NeST)の中核となる留学プログラムの運用の本格化、衛星データ利用及び「きぼう」利用の拡大を目指す取組み等の支援、国際宇宙大学(ISU)への講師派遣や学生受入れ等を実施しています。政府が推進する官民一体となった宇宙インフラの海外展開を支援することにより、日本の産業基盤の維持及び強化にも貢献しています。宇宙人材育成プログラムでは、留学生の受け入れの対象となる宇宙新興国のキャパビルに貢献しています。
  • 国連宇宙部等との連携による「KiboCUBE」の枠組みを維持することで、「KiboCUBE」に参加する各国機関の能力開発に協力し、ほとんどの参加国で初めての人工衛星の開発をすることから、当該国でイノベーション及び新たな事業創出の契機となり、当該国の経済成長にも貢献しています(ゴール8,9)。
  • 国連等の場におけるスペース・デブリ対策の国際ルール化の早期実現に貢献する取組みを通じ、宇宙空間の持続可能性の維持に貢献。
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